2018年8月15日
先日、ロンドンで開催されたIADR(International Association for Dental Research 国際歯科研究学会)に参加しました。
今回は、私の大学院の時に行った研究について、ポスター発表する機会があり、ポスター作成にも参加させていただきました。
IADRは、歯科系の海外ジャーナルにおいて、インパクトファクターが最高のJournal of Dental Researchと関連する学会で、そこに自分の研究が発表されたのは、とても喜ばしく思いました。
発表されていた他の研究分野は、多岐にわたりましたが、私が多く時間を割いた弾性率の測定に関しては、様々なものを対象に行われ、また新たな方法が発表されておりました。そのようなことを知ることもできました。
地道な基礎的研究は臨床と結び付くまで時間がかかりますが、このような研究の積み重ねで患者さんの治療が少しずつ良くなってくることを期待しています。
今後もなるべく研究に携わりつつ、歯科臨床を行なっていきたいと思います。
2018年8月15日
岡山での補綴歯科学会に参加しました。
補綴とは失った歯の部分や機能を補う治療です。
根の治療や歯周病、ホワイトニングなどの治療を終えて、最後に歯を被せたり、ブリッジや入れ歯を完成させる最後を担う補綴ですが、網羅する範囲としては歯列矯正や審美的要素、インプラントにおける外科的な側面など多岐にわたります。
今は、高齢化の中で、いかに長く生活の質を保ち続けていくかが重要視されます。歯科分野でできる範囲は限られますが、咀嚼・嚥下などの口腔内・周囲機能の低下や、それに付随した全身疾患などの問題が起こります。我々歯科医としては、口腔機能をなるべく長く良い状態で保てるように、補綴設計や義歯・口腔内メンテナンスなどを行い、より長く自分の口から食べられるようにサポートさせていただけたらと思います。
また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、医師と歯科医の双方から講義がありました。診断には専門機関と連携が必要と考えられ、歯科が介入できるのは、口腔内の装置作成など限られますが、SASによる障害は大きいことがあるため、私にできることは担っていきたいと思います。
また、今回の補綴学会では総義歯や部分床義歯について、多くの発表や講演がありました。
歯の保存技術が向上した分、抜歯後に義歯を作る際は、顎堤の条件が悪くなったりと、義歯を含めた補綴の難易度が高くなっています。
それに対して、個人個人の抱えている口腔内の状況や、現義歯における問題点、審美的な希望などは異なります。
ですので、一人一人に合わせた問題点を一つ一つ抽出し、インプラントも視野に入れながら、より良い補綴計画を立てて進めていけたらと思います。
2018年8月15日
今回は歯根端切除における搔爬についての講義がありました。
歯根端切除は根管治療を行っても治癒が困難な場合に行われることがある外科的な治療法ですが、肝心の歯根を切除する前の搔爬によって、歯根を露出させ、明視野内で感染した歯根を切除します。そのため、搔爬によって肉芽や根尖孔外物質をしっかり除去するのは重要です。搔爬のために適切な器具を用いることも重要です。
また、前歯部の症例において、小帯位置を考慮した切開線の設定位置や、縫合針・糸の使い方についても説明していただき、とても勉強になりました。
知識や手技を確認し続け、今後の治療に役立てていきたいと思います。