先日、補綴学会東京支部会へ参加しました。
今回は東京近辺の大学による学会でした。
専門医試験の症例を拝見しましたが、多数の歯が欠損することで、またそれを放置することで顎の位置や歯の位置が動いてしまっていることがあります。それを被せ物やブリッジ、入れ歯、インプラントなどを用いて治していくのはある程度の長期間がかかることがあります。
補綴の技を駆使した症例の発表は見ごたえがあり、勉強になりました。
また、いくつかの講演を聞いてきました。
肺炎やCOPDに関して。入れ歯には多くの菌やプラークが多いので、金具の所や粘膜に接する所をしっかり清掃することが大事です。高齢化に伴い口腔内細菌由来の誤嚥性肺炎が50代以降で増える傾向にあり、また慢性閉塞性肺疾患(COPD)への悪影響を及ぼす可能性がありますので、歯周病治療などの口腔ケアによって予防していく必要があると思います。
また、今デジタル技術を用いて短期間で入れ歯を作る方法が試みられています。まだ研究機関などに限られますし、作れるものも限られますが、コンピュータの発想も取り入れることによって、人間では思いつかない軽量化された入れ歯のフレームを設計することもあるようですので、今後も注目しつつ、実践で取り入れられるようになったら用いていきたいと思います。