院長ブログ

2019年9月

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歯科用顕微鏡 マイクロスコープ

歯内療法症例検討会へ出席してきました。

歯内療法症例検討会へ出席してきました。 今回も多くの症例を見させていただき、コメントもさせていただきました。歯茎が腫れてもどの歯が原因かわかりづらいことや、深いむし歯でも歯髄を除去せずに保存する方法、根尖性歯周炎が歯根破折のような様相を呈する症例、歯根端切除と歯周外科手術を同時に行う症例など多く見させていただきました。 また、岸川先生のコンポジットレジン修復のお話を聞くこともでき、改めてむし歯除去〜コンポジットレジン充填までの、どこまでどうやってむし歯を除去するか、接着剤はどのように使うか、どのようにコンポジットレジンを充填して研磨するか、などのポイントを確認させていただきました。 また、既に歯髄を除去した失活歯への接着剤の使用方法について、次亜塩素酸ナトリウムを使った後の歯質への操作なども聞かせていただきました。 最近は歯髄の保存に関して、前よりも歯髄を保存できる幅は広がっていると思います。 残る可能性が低い歯をいつまでも引っ張って治療するのは良くないと思う一方、CTや顕微鏡を駆使して保存処置をした歯に対しての補綴治療は、今までよりもぐっと予後が良くなって、口腔内全体の長い健康につながるのではないかとよく思います。 まだわかっていないことも多い中なので、一歩一歩ですが、一人一人丁寧に対応していくことで、患者さん一人一人へ ベストな対応ができていけたらと思います。

歯内療法症例検討会に出席しました。

歯内療法症例検討会に参加しました。 今回は上顎中切歯の側枝または破折、セメント質剥離や根尖性歯周炎に対する歯根端切除の症例を見させていただきました。 また、歯根端切除の各論としては、全身疾患として高血圧や糖尿病、抗血小板薬・抗凝固薬服用患者やビスフォスフォネート製材服用患者などに対して外科処置を行う場合、浸潤麻酔についての若手の先生からの発表を見させていただきました。 一般論では語りつくせないことがあるので、症例を共有することは重要だと考えます。また、患者さんによって体の状況が異なってくるのですが、一人一人に合わせてなるべく適切な対応をとっていきたいと思います。

歯内療法症例検討会に出席しました。

今年度も歯内療法症例検討会が始まり、出席してきました。 歯科医としての初期から主に取り組んできた歯内療法について、基本的な部分は変わらないことはあるものの、様々な状況への対応方法や、顕微鏡やCTなどの道具の発展により可能なことが増えてくる中で、可能性も広がってくると思います。 今日はセメント質腫についてのお話を聞けました。たまに遭遇することがある疾患であるもののまだ知られていないこともあるので、情報を共有させてもらいつつ、今年度も取り組んでいきたいと思います。

歯内療法勉強会に出席しました。

今回は、自分も久しぶりに質問という形で発表させていただきました。 自分の取り組んでいる症例をまとめて人に見てもらうことで、客観視することができ、他の人の意見を聞くことができました。そして多くの刺激をもらうことができました。 今回は他にも多くの症例発表を聞くことができたので、実際に知識をどう生かしていくかのトレーニングになります。 講義としては、歯根端切除における逆根管充填の時の止血と、逆根管充填について聞いてきました。 逆根管充填の前には骨窩洞内の肉芽をしっかり除去し、止血剤を用います。また、逆根管充填においては生体親和性や封鎖性などを加味してMTAなどの充填材を選びます。

母校で補綴の講演を聞いてきました。

4人の異なる専門の先生の講演を聞きました。 ○審美歯科: コンポジットレジンについて 歯の切削量が少ない症例や、研磨についての話を聞きました。コンポジットレジンは型を取らずに直接詰めることができますが、窩洞形成はクラウンと同じように丁寧にやると聞きました。私も用いているように、顕微鏡下での処置が必要になると思いますし、私もコンポジットレジンを用いた修復は積極的に行なっています。 セラミック修復について 近年強度がしっかりしたe.maxやジルコニアが出てきているので、金属を使わずに歯を修復できる可能性が上がってきています。ジルコニアは当初色に問題がありましたが、近年審美性が上がってきて、今後もその傾向は進みそうです。接着ステップも丁寧に行うことが大事です。当院も多くのセラミック修復を行なっていますが、接着操作にはしっかり時間を確保して、後日の確認も含めて丁寧に行なっています。しかし、きれいに歯を治すにしても、当たり前ですが、かみ合わせをしっかり整えた上でじゃないと審美は成り立たないということは大事だと思います。 ○インプラント: インプラントに関して、長期的に維持できるように、また修理などが容易にできるような部品を選ぶ必要があります。そのためのインプラント体やアバットメント、上部構造を選び、なるべく力を分散させて問題の起きにくい構造で、問題が起きても容易に対処できるような構造を目指していく必要があります。 ○ジルコニアやe.maxの接着: 金属の被せ物とは異なり、セラミックの種類によって適した接着手順を追っていく必要があります。 ○インプラントオーバーデンチャー: 下顎を総入れ歯にするにしても、インプラントを1-2本埋入する方法があります。そうすることで、総入れ歯だけの時よりも安定して入れ歯を使えるようになることがあります。

歯内療法勉強会に参加しました。

昨日歯内療法の勉強会に参加しました。 症例の相談では、時間経過によるCT画像での歯の周囲の骨や上顎洞底粘膜の肥厚の変化を見させていただきました。 必ずしも確定的な診断が得られない時は、なるべく侵襲の少ない治療から行い、経過を追っていくことも大事だと思いました。 また、1つの症例を通して多くの人からの考えを聞くことができました。 次に、歯根端切除術の各論として、縫合と診査・診断についての講義がなされました。 縫合は歯根端切除後に粘膜を元の位置に戻して創面を閉鎖し、かつ治癒に関わる大事なところです。 また、歯内療法では通常の根管治療を行うか、歯根端切除を行うか、根管治療を行なってから場合によって歯根端切除を行うか、などの選択が行われます。その際のレントゲンやCT画像により、歯や補綴物、周囲の骨や粘膜、解剖学的な構造などをしっかり押さえた上で治療方針を決めていくことが大事だと思います。 今年もこの会に出させていただき、多くの知見を得ることができました。今後も続けていくことで自分の治療技術を向上させていきたいと思います。

稲川歯科医院の丁寧な治療について

稲川歯科医院では、丁寧な治療を心がけています。 最初にレントゲン撮影や歯周病チェック、お口の中の写真撮影、歯型の採取などの患者さんそれぞれのお口の中の資料から、単にむし歯を削って詰めるだけでなく、なぜむし歯になったのか、今後繰り返さないためにはどうしていけば良いのかを考えながら、お口の中全体を良くしていけたらと思っています。 そのためには、まずはしっかり歯のお掃除ができているか、できていなければやり方がわかるようにお手伝いさせていただけばと思います。 また、実際に治療に入った時は、顕微鏡や場合によってCTも使って、精密に診査し、治療していきたいと思います。 歯や支えていると骨の形や質は、人によって様々で、同じ場所の歯であっても根の形は異なってきます。 そういったことを一つ一つしっかり把握しながら、ワンステップずつ確実に処置を進めていきます。 むし歯を取り除くことや根の中を消毒すること、歯に接着材を使うこと、形を整えること、精密に型をとること、歯の形や色彩を歯科技工士さんとしっかり連携をとること、かみ合わせを調整することなど、一つずつを丁寧に進めることで、質の高い治療を行うことができますし、そうすることで治療後の歯が長く使えるようにしていきたいと思います。 治療後は、患者さんごとに最適な期間でメインテナンスに通っていただき、患者さんがより長くお口の中の健康が保てるように努めていきたいと思います。

歯内療法勉強会に参加してきました。

今日は歯内療法の勉強会に参加してきました。 今日は、歯根端切除における切断面観察と逆根管窩洞形成についての講義がありました。 歯根端切除術について、ここまで丁寧にステップごとに学べる場はなかなかないと思いますが、私自身歯根端切除に取り組む時は、各ステップごとに確実に進めていきたいと思います。 また、歯のホワイトニングにおいて、失活歯の変色に対しては、歩きながらホワイトニングできるということで、ウォーキングブリーチと呼ばれる方法が行われることがあります。これについて、今までとは認識の異なる方法が話されていました。自分でも文献にアプローチしつつ、このような会で得られたことを大事にしていきたいと思います。 自分としては、歯科医師としての駆け出しの時期にこの歯内療法を集中して学んできました。その後、部分床義歯を通してかみ合わせや補綴のことを学んできました。最終的に患者さんのお口の中がどうなるかという補綴的な側面を考えつつ、やはり歯内療法を専門的に学んできたことを大事にこれからもアップデートしながら、その知識や技術をしっかり生かして行きたいと思います。 また、当時の同期が大変活躍されていることに刺激を受けました。これからは、自分からも発信して人の役に立つよう努めていきたいと思います。

歯内療法症例検討会に出席しました。

今回は歯根端切除における搔爬についての講義がありました。 歯根端切除は根管治療を行っても治癒が困難な場合に行われることがある外科的な治療法ですが、肝心の歯根を切除する前の搔爬によって、歯根を露出させ、明視野内で感染した歯根を切除します。そのため、搔爬によって肉芽や根尖孔外物質をしっかり除去するのは重要です。搔爬のために適切な器具を用いることも重要です。 また、前歯部の症例において、小帯位置を考慮した切開線の設定位置や、縫合針・糸の使い方についても説明していただき、とても勉強になりました。 知識や手技を確認し続け、今後の治療に役立てていきたいと思います。

歯内療法勉強会に参加しました。

先日、歯内療法勉強会に参加しました。 今回は、症例の報告や相談があった後、歯根端切除における切開・剥離の各論について講義がありました。 他の歯科医師の症例を拝見すると、自分だったらどうするかな、とか、他の先生ならどう考えるかなど、実際に聞かせていただくことができるので、他との共通点や違いを知ることができて勉強になります。今後に生かせていけると思います。 また、切開・剥離は、歯根端切除の術野を明示し、術後の治癒に関わる大事な部分です。 顕微鏡下で用いる実際の使用器具から、切開線の設定位置、気をつけるべき解剖学的部位などを確認しつつ、活発なディスカッションもあり、勉強になりました。 私は、歯根端切除や歯周外科など保存のための外科処置を顕微鏡下で行いますが、勉強会に参加させていただきつつ、自分の診断から手術手技までをさらに磨いていきたいと思います。