院長ブログ

2019年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

アーカイブ

審美歯科

母校で補綴の講演を聞いてきました。

4人の異なる専門の先生の講演を聞きました。 ○審美歯科: コンポジットレジンについて 歯の切削量が少ない症例や、研磨についての話を聞きました。コンポジットレジンは型を取らずに直接詰めることができますが、窩洞形成はクラウンと同じように丁寧にやると聞きました。私も用いているように、顕微鏡下での処置が必要になると思いますし、私もコンポジットレジンを用いた修復は積極的に行なっています。 セラミック修復について 近年強度がしっかりしたe.maxやジルコニアが出てきているので、金属を使わずに歯を修復できる可能性が上がってきています。ジルコニアは当初色に問題がありましたが、近年審美性が上がってきて、今後もその傾向は進みそうです。接着ステップも丁寧に行うことが大事です。当院も多くのセラミック修復を行なっていますが、接着操作にはしっかり時間を確保して、後日の確認も含めて丁寧に行なっています。しかし、きれいに歯を治すにしても、当たり前ですが、かみ合わせをしっかり整えた上でじゃないと審美は成り立たないということは大事だと思います。 ○インプラント: インプラントに関して、長期的に維持できるように、また修理などが容易にできるような部品を選ぶ必要があります。そのためのインプラント体やアバットメント、上部構造を選び、なるべく力を分散させて問題の起きにくい構造で、問題が起きても容易に対処できるような構造を目指していく必要があります。 ○ジルコニアやe.maxの接着: 金属の被せ物とは異なり、セラミックの種類によって適した接着手順を追っていく必要があります。 ○インプラントオーバーデンチャー: 下顎を総入れ歯にするにしても、インプラントを1-2本埋入する方法があります。そうすることで、総入れ歯だけの時よりも安定して入れ歯を使えるようになることがあります。

稲川歯科医院の丁寧な治療について

稲川歯科医院では、丁寧な治療を心がけています。 最初にレントゲン撮影や歯周病チェック、お口の中の写真撮影、歯型の採取などの患者さんそれぞれのお口の中の資料から、単にむし歯を削って詰めるだけでなく、なぜむし歯になったのか、今後繰り返さないためにはどうしていけば良いのかを考えながら、お口の中全体を良くしていけたらと思っています。 そのためには、まずはしっかり歯のお掃除ができているか、できていなければやり方がわかるようにお手伝いさせていただけばと思います。 また、実際に治療に入った時は、顕微鏡や場合によってCTも使って、精密に診査し、治療していきたいと思います。 歯や支えていると骨の形や質は、人によって様々で、同じ場所の歯であっても根の形は異なってきます。 そういったことを一つ一つしっかり把握しながら、ワンステップずつ確実に処置を進めていきます。 むし歯を取り除くことや根の中を消毒すること、歯に接着材を使うこと、形を整えること、精密に型をとること、歯の形や色彩を歯科技工士さんとしっかり連携をとること、かみ合わせを調整することなど、一つずつを丁寧に進めることで、質の高い治療を行うことができますし、そうすることで治療後の歯が長く使えるようにしていきたいと思います。 治療後は、患者さんごとに最適な期間でメインテナンスに通っていただき、患者さんがより長くお口の中の健康が保てるように努めていきたいと思います。

歯内療法勉強会に参加してきました。

今日は歯内療法の勉強会に参加してきました。 今日は、歯根端切除における切断面観察と逆根管窩洞形成についての講義がありました。 歯根端切除術について、ここまで丁寧にステップごとに学べる場はなかなかないと思いますが、私自身歯根端切除に取り組む時は、各ステップごとに確実に進めていきたいと思います。 また、歯のホワイトニングにおいて、失活歯の変色に対しては、歩きながらホワイトニングできるということで、ウォーキングブリーチと呼ばれる方法が行われることがあります。これについて、今までとは認識の異なる方法が話されていました。自分でも文献にアプローチしつつ、このような会で得られたことを大事にしていきたいと思います。 自分としては、歯科医師としての駆け出しの時期にこの歯内療法を集中して学んできました。その後、部分床義歯を通してかみ合わせや補綴のことを学んできました。最終的に患者さんのお口の中がどうなるかという補綴的な側面を考えつつ、やはり歯内療法を専門的に学んできたことを大事にこれからもアップデートしながら、その知識や技術をしっかり生かして行きたいと思います。 また、当時の同期が大変活躍されていることに刺激を受けました。これからは、自分からも発信して人の役に立つよう努めていきたいと思います。

補綴歯科学会に参加しました。

岡山での補綴歯科学会に参加しました。 補綴とは失った歯の部分や機能を補う治療です。 根の治療や歯周病、ホワイトニングなどの治療を終えて、最後に歯を被せたり、ブリッジや入れ歯を完成させる最後を担う補綴ですが、網羅する範囲としては歯列矯正や審美的要素、インプラントにおける外科的な側面など多岐にわたります。 今は、高齢化の中で、いかに長く生活の質を保ち続けていくかが重要視されます。歯科分野でできる範囲は限られますが、咀嚼・嚥下などの口腔内・周囲機能の低下や、それに付随した全身疾患などの問題が起こります。我々歯科医としては、口腔機能をなるべく長く良い状態で保てるように、補綴設計や義歯・口腔内メンテナンスなどを行い、より長く自分の口から食べられるようにサポートさせていただけたらと思います。 また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、医師と歯科医の双方から講義がありました。診断には専門機関と連携が必要と考えられ、歯科が介入できるのは、口腔内の装置作成など限られますが、SASによる障害は大きいことがあるため、私にできることは担っていきたいと思います。 また、今回の補綴学会では総義歯や部分床義歯について、多くの発表や講演がありました。 歯の保存技術が向上した分、抜歯後に義歯を作る際は、顎堤の条件が悪くなったりと、義歯を含めた補綴の難易度が高くなっています。 それに対して、個人個人の抱えている口腔内の状況や、現義歯における問題点、審美的な希望などは異なります。 ですので、一人一人に合わせた問題点を一つ一つ抽出し、インプラントも視野に入れながら、より良い補綴計画を立てて進めていけたらと思います。

口腔外バキュームを設置しました。

最近、義歯や被せ物などの補綴治療(歯を補う治療)が増えてきましたので、補綴治療の際、義歯などの調整のときに出る削りカスを吸うための口腔外バキュームを設置しました。 今後は、総入れ歯や部分入れ歯、ブリッジや被せ物などの補綴治療にも、より一層力を入れていきたいと思います。

歯科用顕微鏡の講習会を受講してきました。

先日、歯科用顕微鏡の講習を甲府で受けてきました。 この講習を受けるために2-3年待ちましたが、今回は歯科用顕微鏡を直視で用いることを開発された秋山勝彦先生に、今回はミラーを用いた方法をメインに習ってきました。 ミラーテクニックは、根の治療や診査・診断などで必要な方法ですが、直視より難しいこと、またその分慎重さが要求されることがわかりました。 私は、根管治療(根の治療)だけでなく、コンポジットレジンというプラスチック性の詰め物を詰めるとき や、被せ物や詰め物の土台を形成するとき、歯周病治療での歯石を除去するとき、もちろんチェックをするときにもよりしっかり確認しながら治療するために、多くの場面で顕微鏡を用います。 そして、今まで約10年間歯科用顕微鏡を使って治療をしてきましたが、より繊細に、より正確に治療するために、今後も修練を積んで、やり変えが少なく、より精密で長持ちする治療を行っていきたいと思います。 次回は直視についての講習があるそうなので、そちらも受講してみたいと思います。

歯科技工士さんの講演を聞きに行きました。

歯科技工士の腕は、かぶせ物や詰め物、義歯を作っていく上で重要です。 先日、講演を聞いた歯科技工士の方はアメリカでも活躍されていた日本人の方で、今よりも材料が発達していないときから審美的なかぶせ物の技工で高い評価を得ていたようです。 治療した被せ物や詰め物、入れ歯などが長くお口の中で保たれるためには、歯科医師のみならず、歯科技工士の知識や技術も非常に重要で、双方で連携していく必要があります。 当院でも、歯科技工士との連携は、技工指示書にしっかりコメントを記入して伝えるだけでなく、場合によってはお口の写真をメールで送ったり、実際に電話で相談したりしていい歯を作るためのことを行っています。 患者さんごとになるべく最善、最良と考えられる治療法を提案して、相談して、決めていきたいと思います。

歯のホワイトニング

歯の表面にホワイトニングをすると、今までよりも歯の色が明るくなりやすくなります。 患者さんそれぞれの歯に合うように作ったトレーに、ホワイトニング剤を注入して、それを歯にはめておくことによってホワイトニングを行います。 個人差はありますが、写真の患者さんの歯は、約2週間で少し明るくなったようです。 左がホワイトニング前、右がホワイトニング後です。

写真の下には歯の色の見本が写っていますが、ホワイトニングによって歯が 1~2段階明るくなったように見えます。

ホワイトニングに興味のある方は、ご相談ください。

術前.jpg術後.jpg


被せ物・詰め物の色合わせについて

セラミックやジルコニアなどの被せ物・詰め物の色や形は写真撮影し、

歯科技工士の方に送ります。

歯科技工士には、送った写真で色や形に配慮してもらいながら、

詰め物や被せ物を作ってもらいます。

写真によって歯の情報をよりリアルに歯科技工士さんへ伝えることにより、

一人一人のお口に合った歯が完成します。

なるべく一人一人の患者さんのお口に調和し、

きれいな被せもの・詰め物ができるように努めています。

下の写真は実例です。

左下の写真のように色の情報を撮影し、歯科技工士に送りました。

右下の写真はそれを元に作ってもらったセラミックの詰め物をセットしたところです。

IMG_0078.JPGIMG_0107.JPG


歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の講演に参加

先日、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の講演を聞きに行きました。 当院でも診察や診療で使っていますが、歯内療法や歯周病治療、むし歯治療それぞれでの使い方はとても勉強になりました。 歯科医用顕微鏡を使うことで、より細かく精密に診査や治療を行うことができますので、歯の細かいヒビを見ることができることがありますし、細かい汚れの取り残しを減らすことができます。コンポジットレジンの充填も精密に行うことができます。 また、他分野でも有効な使い方があるので、そういった方法を知り、身に付けていきたいと思います。