開業当初は週5日診療をしていましたが、途中から大学院へ行きはじめたため診療日を減らしておりました。
通院しづらかった患者さんもいらしたかもしれませんが、
稲川歯科医院の診療を減らしている間に、ご指導いただいた先生方のおかげで博士論文を仕上げることができましたし、開業当初より専門的に行っていた根管治療を含め、
ここ8年間は東京医科歯科大学の入れ歯や被せ物、噛み合わせの専門外来で診療してきましたので、必要に応じてより全顎的な見方で患者さん一人一人のお口の健康のためのお手伝いをさせていただけるようになったと思います。
4月からは開業当初のように週5日診療をして、
皆さんに通いやすいようにしていきたいと思います。今後とも宜しくお願いいたします。
先日歯内療法症例検討会に出席しました。
上顎第一大臼歯の近心頬側第二根管が関わる症例や、シーラーの溢出について、矯正とクラウンレングスニングをした症例、上顎切歯周囲の神経脈管構造であるCanalis sinuosusについて、歯根内部吸収と外部吸収を併発している症例など様々な症例を通して勉強させていただきました。
また、昭和大学口腔微生物学分野の桑田啓貴先生からの、口腔の健康状態と生活習慣病や全身疾患との関連についての講演を聞きました。新しい感染症の概念として、常在細菌叢の乱れであるディスバイオーシスについてお話しを聞きました。
微生物学の分野の先生からの歯内療法に関するコメントも新鮮で勉強になりました。なるべく情報をアップデートしながら日々の診療を行っていきたいと思います。
当院では、CTや顕微鏡を使って歯や周りの骨を精細に診査・診断し、
治療においては顕微鏡によって拡大された術野において精密に治療をしています。
歯科材料についてはより良いと思うものを選んで使っています。
私の中で妥協のない治療を目指すせいか、
「完璧な治療」と称して下さる患者さんもおります。
また、他院では保存困難とされた歯の残す治療もさせていただいているケースもあります。そのような中で専門的に治療を行っております。特に歯内療法(抜髄、感染根管治療、直接覆髄等)や、補綴治療(被せ物や詰め物、コンポジットレジン充填、部分入れ歯、総義歯等)は保険外治療を中心に行なっております。
治療に際しては十分な時間を確保して納得していただいてから治療を開始していますので、
安心して通院していただけると思います。
理にかなったやり方で尽くすことで、より1本の歯が長く使え、ひいてはより長くお口の中の健康が保たれることと考えています。
歯でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
オンラインでの歯内療法症例検討会に参加しました。
今回はdentinal defectがある歯根への歯根端切除についての論文や、逆根管窩洞充填の材料と予後についての論文の抄読に参加させていただき、難治性の瘻孔がある症例について見させていただきました。
また、歯周外科について、基本的なことから遊離歯肉や結合組織の移植についての講義もしていただきました。 研究に関係されている方のお話しを聞くのはとても刺激になりますし、自分の中でも少しずつ情報がアップデートされていきますので、そうすることで患者さんへの治療がより良くなればと思います。
稲川歯科医院では、コロナの状況下において、患者さん一人一人に対して以下のように対応しております。
・手指の消毒をお願いし、体温・体調の確認をしています。
・患者さん一人一人に使う器具の滅菌・消毒しています。
・スタッフはマスクやフェイスシールドを装備し、手指の清掃・消毒をしています。
・治療前に患者さんに含嗽剤によるうがいをお願いしています(お薬へのアレルギーがありましたらご相談ください)。
・診療中は口腔外バキュームを用いて飛沫や切削片を吸引しています。
・歯内療法においてはラバーダムシートを用いて診療しています。 歯科はむし歯や歯周病などの感染症に対して治療をするため、当院では元々患者さん一人一人に使う器具はしっかり滅菌
・消毒をしてきましたが、今はよりコロナウイルスを意識した対応項目を増やしています。
このようなコロナの状況が早く終息することを願いつつ、患者さんの歯やお口の診療を進められるように努めていきたいと思います。
昨年はあざみ野の稲川歯科医院の10周年を迎えることができました。
銀座時代からの患者さんや、地域の患者さん方に支えられてきました。また一人一人の方に勉強させていただきながら続けてくることができました。ありがとうございました。
昨年は歯科雑誌のクインテッセンス1月号に、歯内療法症例検討会で発言している時の写真を載せていただき光栄でした。ありがとうございました。
今年は、今まで続けてきました歯内療法や補綴治療を主に、歯周病治療や矯正治療、インプラントにも取り組みながら、皆様の全身の健康に目を向けつつお口の中の健康を保てるよう努めていきたいと思います。
昨年から続くコロナの影響はありますが、皆様にとってより一層素晴らしい年になりますよう心よりお祈り申し上げます。 本年も宜しくお願い致します。
稲川歯科医院 院長 稲川英明