2018年12月11日
先日、補綴学会東京支部会へ参加しました。
今回は東京近辺の大学による学会でした。
専門医試験の症例を拝見しましたが、多数の歯が欠損することで、またそれを放置することで顎の位置や歯の位置が動いてしまっていることがあります。それを被せ物やブリッジ、入れ歯、インプラントなどを用いて治していくのはある程度の長期間がかかることがあります。
補綴の技を駆使した症例の発表は見ごたえがあり、勉強になりました。
また、いくつかの講演を聞いてきました。
肺炎やCOPDに関して。入れ歯には多くの菌やプラークが多いので、金具の所や粘膜に接する所をしっかり清掃することが大事です。高齢化に伴い口腔内細菌由来の誤嚥性肺炎が50代以降で増える傾向にあり、また慢性閉塞性肺疾患(COPD)への悪影響を及ぼす可能性がありますので、歯周病治療などの口腔ケアによって予防していく必要があると思います。
また、今デジタル技術を用いて短期間で入れ歯を作る方法が試みられています。まだ研究機関などに限られますし、作れるものも限られますが、コンピュータの発想も取り入れることによって、人間では思いつかない軽量化された入れ歯のフレームを設計することもあるようですので、今後も注目しつつ、実践で取り入れられるようになったら用いていきたいと思います。
2016年10月16日
先日、歯科用顕微鏡の講習を甲府で受けてきました。
この講習を受けるために2-3年待ちましたが、今回は歯科用顕微鏡を直視で用いることを開発された秋山勝彦先生に、今回はミラーを用いた方法をメインに習ってきました。
ミラーテクニックは、根の治療や診査・診断などで必要な方法ですが、直視より難しいこと、またその分慎重さが要求されることがわかりました。
私は、根管治療(根の治療)だけでなく、コンポジットレジンというプラスチック性の詰め物を詰めるとき
や、被せ物や詰め物の土台を形成するとき、歯周病治療での歯石を除去するとき、もちろんチェックをするときにもよりしっかり確認しながら治療するために、多くの場面で顕微鏡を用います。
そして、今まで約10年間歯科用顕微鏡を使って治療をしてきましたが、より繊細に、より正確に治療するために、今後も修練を積んで、やり変えが少なく、より精密で長持ちする治療を行っていきたいと思います。
次回は直視についての講習があるそうなので、そちらも受講してみたいと思います。