院長ブログ

2025年9月

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定期健診

感染根管治療後、15年7か月経過した症例について

歯肉にろう孔(膿の穴)ができた歯の感染根管治療をしてから、15年7ヶ月の間、根尖周囲組織や歯肉を健康に保つことができました。

義歯の支えとして力がかかる歯ではありますが、患者さんにも定期的に来院していただき、部分的に修復しながら今まで維持できることができました。

残存歯の残り方も、治療した歯の温存に有利に働いてきたのではないかと思います。
今後も経過を拝見していきたいと思います。

※レントゲン写真の掲載にあたっては、患者さんの許可を頂いております。

44根治前後.jpg


4月から診療日が増えます。

4月から月水金土と週に4日の診療をさせていただきたいと思います。 今までは、大学での研究や臨床などに多くの時間を割きましたが、無事に大学院を卒業し、博士号を取ることができました。 これは、大学で関わった教授を始め本当に多くの方のおかげでなされたことと思っており、本当に感謝しております。 これからは、大学での学びを続けつつ、稲川歯科医院での診療時間を増やし、今までご不便をおかけしていた患者さんに、もっとスムーズにいい治療をできるよう努めていきたいと思います。 私は、研修終了後5年間は歯内療法という、歯の根の治療をする分野に属し、その後5年間は部分床義歯という、部分入れ歯の分野に属してきました。 お口の中全体を治療するには、一本一本の歯の状態がどうかを評価し、必要があれば歯周病治療からむし歯治療、根の根管治療を行い、最終的には被せ物やブリッジ・入れ歯・インプラントをセットして、それを維持していくことが必要と考えています。 その中での根の治療には、専門的な知識やCT・顕微鏡などの技術を用いて診療し、最終的に歯の形に戻していくところでは、噛み合わせや入れ歯などの知識・経験を生かしていきたいと思います。 さらに、磨き方を確認・練習したり、専門家によるクリーニング・フッ化物の使用をし続けることで、治療後の状態をより長く保ち、結果的にご自身の歯が長く保てるようにお手伝いをして行けたらと思います。 稲川歯科医院は、父と祖父の代から約70年続いていますが、患者さんのために丁寧な治療を心がけてきました。私が産まれる前になされた先代の治療がまだ患者さんのお口の中にあることもあります。また、常に勉強し続けてより良い治療が選べるように努めてきました。なるべく歯を抜かない、削る量を最小限にする方法を考えつつ、治療を進めていきたいと思います。 これからも、歯のことで困った方にお手伝いをできるよう努めていきたいと思います。

歯科用顕微鏡の講習会を受講してきました。

先日、歯科用顕微鏡の講習を甲府で受けてきました。 この講習を受けるために2-3年待ちましたが、今回は歯科用顕微鏡を直視で用いることを開発された秋山勝彦先生に、今回はミラーを用いた方法をメインに習ってきました。 ミラーテクニックは、根の治療や診査・診断などで必要な方法ですが、直視より難しいこと、またその分慎重さが要求されることがわかりました。 私は、根管治療(根の治療)だけでなく、コンポジットレジンというプラスチック性の詰め物を詰めるとき や、被せ物や詰め物の土台を形成するとき、歯周病治療での歯石を除去するとき、もちろんチェックをするときにもよりしっかり確認しながら治療するために、多くの場面で顕微鏡を用います。 そして、今まで約10年間歯科用顕微鏡を使って治療をしてきましたが、より繊細に、より正確に治療するために、今後も修練を積んで、やり変えが少なく、より精密で長持ちする治療を行っていきたいと思います。 次回は直視についての講習があるそうなので、そちらも受講してみたいと思います。